【初心者向け】ネイルのフィルインとは?自爪を削らず守る「一層残し」の仕組みと失敗しない選び方をプロが解説

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最近耳にすることが増えた「フィルイン」という言葉。
「自爪に優しい」とは聞くけれど、具体的にどんな施術なのか、普通のオフと何が違うのか疑問に感じていませんか?

本記事では、福岡で多くの方のお爪を担当させていただいているプロのネイリストの視点から、ネイルのフィルイン(一層残し)とは何か、その仕組みやメリット・デメリットを専門用語を噛み砕いて解説します。

「パラジェルとの違いは?」「セルフでもできるの?」といった、多くの人が抱くリアルな疑問にもプロの立場から回答。

この記事を読めば、あなたの爪の健康を数年先まで守るための「正しい知識」が身につき、自信を持ってサロンや商材を選べるようになります。

溢れる情報に惑わされない、本物のフィルインの価値を正しく知っていきましょう。

1. ネイルのフィルイン(一層残し)とは?仕組みを分かりやすく解説

ネイルサロンのメニューで見かける「フィルイン」。
爪に優しいと聞いたことがあるけど具体的にどんなものか分からないといったお客様も多くいらっしゃいます。

フィルインは別名「一層残し」とも呼ばれますが、一言で表すと「ベースジェルを薄く残して、伸びた部分だけを継ぎ足す(お直しする)技術」のことです。

これまで主流だった「アセトン(除光液の強力なもの)」を使って全てのジェルを溶かし、毎回自爪の状態に戻す方法とは、根本的に考え方が異なります。

フィルインを例えるなら「お家のリフォーム」

フィルイとは
ネイルの構造は、お家の構造とよく似ています。

  • 自爪 = 土地(地面)
  • ベースジェル = 建物の基礎(コンクリート部分)
  • カラージェル・アート = 外壁や内装
  • トップジェル = 屋根

【これまでの普通のオフ(付け替え)】
デザインを変えるたびに、強い薬品(アセトン)を使って、屋根から基礎まですべて解体し、更地(自爪)に戻していました。
そして、新しい家を建てるために、また地面(自爪)を削って基礎を作る…。
これを繰り返せば、土地が荒れてしまう(爪が薄くなる)のは当然です。

【フィルイン(一層残し)】 フィルインは「賢いリフォーム」です。
頑丈な基礎(ベースジェル)はそのまま残し、古くなった屋根や外壁(トップとカラー)だけをマシンで丁寧に削り取ります。
そして、新しく伸びてきた地面(爪の根元)に基礎を継ぎ足し、新しいデザインを乗せます。

大切な土地(自爪)を何度も掘り返さないため、ダメージを最小限に抑えられるのです。

実際にアセトンオフからフィルイン施術に変更して長く経つお客様のお爪は以前と比べて強度があがったと実感します。

日常生活での不自由が減りネイルを楽しめることは大きなメリットではないでしょうか。
そんなフィルイン施術を選択するメリットを次章では3つに分けて解説します。

爪が痛まない?フィルインを選ぶべき3つの大きなメリット

「ネイルを続けたいけれど、爪が薄くなるのが怖い」
という方にこそ、フィルインは救世主となります。

単に「削らない」というだけでなく、プロの視点から見た3つの決定的なメリットを解説します。

自爪を削る回数が「一生に一度」で済む

通常の付け替えでは、新しくジェルを塗るたびに爪の表面を削る(サンディング)必要があります。

しかし、フィルインは一度密着させたベース層をずっと残すため、同じ場所を二度削ることはありません。
新しく伸びてきた根元の部分だけを最低限処理するだけで済むため、何年ネイルを続けても自爪の厚みが変わらず、健康な状態をキープできます。

ネイルを辞めるか迷っていると相談をされる場合のほとんどが「自爪が薄くなった」というものです。
私もスクール時代は相モデルで何度も練習を繰り返しました。
多いときは一日4回ネイルを付け替えます。

その都度、サンディングを行っていたため、自爪がペラペラで缶のプルトップをあけることもできないほどで、ネイルを補強の代わりとも捉えていました。
しかし、爪が薄くなった原因もサンディングのため、悪循環です。

そんな悪循環から抜け出し、自爪の強度を保ったままネイルを楽しめる選択肢として、フィルインは最適です。

強力な薬品「アセトン」による乾燥ダメージを防げる

ジェルを溶かすために使う「アセトン」は、爪や周囲の皮膚から水分と油分を急激に奪う非常に脱脂力の強い液体です。

フィルインは自爪をマシンやファイルで傷付けることを防ぎ結果自爪の健康を保つことはベースが一層残っていることからイメージがつきますが、
アセトンを一切使わない(または極少量に抑える)ため、「爪が白くなる」「指先がガサガサになる」といったトラブルから解放されます。

乾燥した爪は折れやすく衝撃にも弱いため、ネイルをしていてもひびが入っているなんて経験をした方も多いのではないでしょうか。

フィルインなら、潤いを保ったまま付け替えができるため、爪本来の水分量を保ちしなやかで折れにくい爪を育てることが自然とできるのです。

補強効果で「折れない・欠けない」強い爪へ

ベースを一層残すことで、自爪だけの状態よりも強度が格段に上がります。

一層残したベースと自爪の間のなめらかに整えるために新しくのせるベースは少し多めに、かつアーチを描くようにフォルムを形成します。

このように形成されたベースは缶のプルタブを開けたり、パソコンを打ったりする際の衝撃も吸収してくれます。
ただ飾るだけでなく、『生活を支えるガード』としての価値も大きいです。

特に爪が薄くてすぐに折れてしまう方にとって、フィルインのベース層は「頼れる補強板」のような役割を果たします。

日常生活の衝撃に強くなるため、これまで伸ばせなかった自爪を、理想の長さまで健康に育てることが可能になります。

しかしフィルインにはメリットだけでなく、デメリットもあります。

メリットデメリットをしっかりと把握してあなたに合う施術方法を提案してくれるネイルサロンを選ぶことが重要です。

失敗しないために知っておくべきデメリットと注意点

フィルインは自爪を守りながらネイルを楽しめる施術ですが、下記の点には注意が必要です。

放置しすぎると「グリーンネイル」の危険性も

ベースを残すという性質上、もしジェルの一部が浮いた(リフトした)状態で放置すると、隙間に水分が入り込み菌が繁殖して「グリーンネイル」になるリスクがあります。

グリーンネイルとは
体内の常在菌である「緑膿菌(りょくのうきん)」という細菌が爪に感染/繁殖することで、爪が緑や茶色に変色する細菌感染症のことです。

痛みはないことが多いですが、進行すると異臭を放つ場合があります。

ジェルネイルの浮きに水分が入り湿気が発生することが原因の一つとされています。
予防方法は清潔、乾燥を保つことです。

定期的なメンテナンス周期を必ず守ることが、普通のオフ以上に重要です。

特にジェルの浮きが多いと感じる場合や自爪に深刻なダメージがある場合は、一度全オフしてリセットを挟むことも検討してみましょう。

何が何でも残すのではなく、今の爪の状態に合わせた『引き算の判断』ができるサロン選びが大切です。

高度な技術が必要(セルフや未熟な施術のリスク)

フィルインは、ベースを均一に一層だけ残すという非常に精密なマシンワークが求められます。

もし削りすぎて自爪まで触れてしまったり、逆に厚く残しすぎたりすると、次のジェルの持ちが悪くなるだけでなく、自爪を傷める原因になります。

セルフでネイルオフを行ったお客様の「どこまでベースが分からず削りすぎてしまったため、爪が薄くなった」という相談は多く受けます。
フィルインは特にベースの残し方が重要になるため、ネイルの扱いに慣れていない方にはハードルの高い施術となってしまします。

もしどれくらい削ってどのようにベースを形成するべきか、イメージができていない場合は一度プロの施術をうけてみてください。

自爪を育成するための技術を提供してくれるでしょう。

福岡でフィルイン施術を受けられるネイルサロンについては、こちらで紹介しています。

施術時間と料金が少し高めになる傾向

高い専門技術を要し、丁寧な工程を踏むため、通常の付け替えよりも時間がかかる場合があります。

また、技術料として価格設定を高めにしているサロンも多いですが、それは「数年先の爪の健康」を守るための投資とも言えます。

セルフでネイルをする場合もベースの削り方やフォルム形成等気にするポイントが多く、通常のベース塗りよりも時間がかかってしまいます。
短時間でネイルを仕上げたいという方には相性が悪い施術方法です。

フィルインのデメリットまとめ

フィルインには、ベースを正確に一層残すための非常に高い技術力が不可欠です。

技術が未熟だと自爪を削りすぎたり、浮きの放置で菌が繁殖するリスクがあります。

手間と技術が必要な分、通常の施術より時間や費用がかかる傾向にあります。

「ただ残す」のではなく、爪の状態を見て全オフすべきか判断するプロの目が必要です。
成功の鍵は、正しい技術と、その技術を支える「専用のベースジェル」の組み合わせにあります。

定着力が弱いジェルで一層残しをしても、すぐに浮いてしまいます。
だからこそ、以前の記事でご紹介したような『フィルイン特化型のベース』が必要不可欠です。

【Q&A】よくある疑問:パラジェルとフィルインって何が違うの?

検索結果でも多くの方が疑問に持たれているこの2つの違いを、プロの視点で整理します。

結論:「技法(やり方)」か「商材(モノ)」かの違い

  • フィルイン:
    ジェルを付け替える際の「技法(テクニック)」のことです。
  • パラジェル:
    爪の表面を削らずに密着させる「ノンサンディング」という特徴を持つ「ベースジェルのブランド名(商品)」のことです。

つまり、「パラジェルという商材を使って、フィルインという技法で施術する」ということが可能です。

なぜこの2つが「最強の組み合わせ」と言われるのか?

パラジェルは「最初に爪を削らない」のが最大のメリットですが、オフのたびにアセトンで溶かして自爪を露出させていては、乾燥のリスクは残ります。

ここでフィルイン(一層残し)を組み合わせることで、「最初も削らないし、その後もずっと削らない・乾燥させない」という、自爪にとって最も負担の少ない「守りのネイル」が完成します。

パラジェルは非常に優れた商材ですが、扱いが難しくサイドに流れて浮きやすいという一面もあります。

パラジェルでフィルインを成功させるには、前回の記事で解説したような正しい知識と高い技術がセットで必要不可欠です。

フィルインが「向いている人」と「プロに任せるべき人」の判断基準

最後にフィルインが向いている人とプロに任せるべき人についてお話します。

🌟 フィルインが向いている人⚠️ プロに任せるべき人
自爪を削りすぎて薄くなっている方すでに激しいリフト(浮き)がある方
アセトンで指先が荒れやすい方自爪が「紙のように薄い」極限ダメージの方
ロングネイルを目指したい方究極の「美フォルム」と「パーツ映え」を求める方

🌟 フィルインが向いているのはこんな人

自爪を削りすぎて薄くなっている方:
これ以上のダメージを食い止め、厚みを戻したい場合に最適です。

アセトンで指先が荒れやすい方:
薬剤による乾燥やひび割れに悩んでいるなら、フィルイン一択です。

ロングネイルを目指したい方:
ベースの補強効果で、自爪を折らずに理想の長さまで育てられます。

⚠️ プロに任せるべきなのはこんな人

すでに激しいリフト(浮き)がある方:
浮いた部分の除去が不完全だと、菌の繁殖リスクが非常に高いため、プロの精密なクリーンアップが必要です。

自爪が「紙のように薄い」極限ダメージの方:
わずかなマシンの振動でも痛みを感じたり、ベースを残すこと自体が難しい場合、高度な判断が求められます。

究極の「美フォルム」と「パーツ映え」を求める方:
土台が歪んでいると、せっかくの海外パーツも美しく見えません。宝石のような輝きを最大限に引き出すなら、プロのフォルム形成に頼るのが近道です。

フィルインがおススメの人まとめ

フィルインは自爪のダメージや乾燥に悩む方にとって、最も推奨される「守り」の技法です。
自爪が健康になれば、結果としてパーツの持ちやデザインの美しさも劇的に向上します。

ただし、激しい浮きや極度のダメージがある場合は、自己判断せずプロの手を借りるのが安全。
プロの技術で一度「正しい土台」を作れば、その後のネイルライフの質が大きく変わります。

お客様の爪に合わせた最適な「判断」と「技術」を提供していきます。

まとめ:健康な自爪でネイルを10倍楽しむための正解

フィルイン(一層残し)は、単なる流行ではなく、「ネイルを一生楽しむための基礎知識」です。

仕組みを正しく理解し、メリット・デメリットを知ることで、あなたの爪はもっと強く、美しく変わります。

もし「まずは自分で自分に合うジェルを探してみたい」と思ったら、ぜひこちらの記事も参考にしてください。

👉【2026年最新】フィルインおすすめベースジェル5選|現役ネイリストが教える失敗しない商材選びの正解

あなたのネイルライフが、数年先まで輝き続けることを願っています!